公務員試験は膨大な数の科目から構成され、しかもその出題範囲は広範囲にわたっています。
試験科目について知りたい方は「公務員の試験科目一覧|合格するために優先すべきは〇〇です。」をご覧ください。
すべての科目を勉強することは時間的に難しいですが、主要となる重要科目については早めに着手して得点を取れるようにしておく必要があります。
本記事は公務員試験の「主要科目である一般知能」を攻略するための内容をまとめています。
先日に下記ツイートをしました!
教養試験(基礎能力試験)で1番大切な分野は一般知能です。
苦手な人も多いのでできるだけ早めに対処したいですね。
ぶっちゃけこれが満点だと教養試験はもらったようなものですよ!
— 江本@公務員試験アドバイザー (@emotokomin) August 28, 2019
教養試験(基礎能力試験)で1番大切な分野は一般知能です。苦手な人も多いのでできるだけ早めに対処したいですね。ぶっちゃけこれが満点だと教養試験はもらったようなものですよ!
一般知能で点数を取ることができれば合格にかなり近づきます。まずは本記事で一般知能の特徴をよく知って、今後の対策へ繋げていきましょう。
なお具体的な勉強法を知りたい方は「公務員試験で60点以上を取るための勉強法|復習がポイントです。」を参考にしてみてください。
公務員試験の基礎能力(教養)試験「一般知能」ってどんな科目?
一般知能は公務員試験で特有の科目であり、象徴的な科目です。
主に計算が必要な問題が出題され、受験者をダントツで悩ませる科目のオンパレード!
また、全体の50~70%の出題を占めているため、捨て科目にすると落ちます。
✅出題割合
これは国家公務員の一般知能と一般知識の出題割合を示したデータで、一般知能の出題割合は約70%を占めていますね。
いってしまえば、一般知能が満点だと教養試験はほぼ合格ラインに達しますよ。
一般知能の出題科目
一般知能で出題される科目と勉強するうえで役にたつ記事を4つ紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
一般知能の科目は次のとおり。
- 数的推理
- 判断推理
- 資料解釈
- 文章理解
数的推理
数的推理は教養試験の中で最も出題数が多い科目で、多くの受験者が苦手とする科目です。
内容は中学校数学~高校数学Ⅰ・Aがメインですが、高校数学Ⅱからの出題もあります。
数学要素が強い科目ですが、公務員試験では確実に解く力よりも速く解く力が求められます(1問あたり3分で解答)。
そのため問題のパターンと解き方を覚えて速答できる勉強方法が必要です。
詳しくは、「必見!公務員試験 数的推理でよく出る分野はこれだ!効果的な対策法も紹介」を参考にしてみてください。

判断推理
教養試験の中で最も出題数が多い数的推理と同じくらい重要な科目で、多くの受験者が苦手とする科目です。
内容は指示された文章を元に順番や位置を並び変えたり、論理的に考える問題が多く出題されています。
数的推理に比べると数学要素がなくクイズのような問題です。
詳しくは、「公務員試験 判断推理は得点源にできる科目!対策法を解説」を参考にしてみてください。

資料解釈
資料解釈は1~2問出題される科目です。
数的推理や判断推理に比べるとあまり出題はありません。
主にグラフや表に書いてある数値を読み取って、正しい選択肢を選ぶ出題があります。短い時間の中で正確に資料を読み取る力が必要な科目です。
詳しくは、「公務員試験 資料解釈は点になるスーパー科目です|コツを解説!」を参考にしてみてください。

文章理解
文章理解は6~9問ほど出題されるため、かなり取れるとでかい科目です。
内容は次の3つ。
- 現代文
- 英文
- 古文
短い文章を読んで解く読解問題が中心。
国家公務員やA日程の問題は「趣旨把握」が中心です。市役所、警察官は趣旨把握にくわえて「内容一致」なども出題されています。
短い時間の中で文章を読む力が要求されます。
詳しくは、「公務員試験 文章理解を捨てる=不合格の理由|解き方を解説!」を参考にしてみてください。

一般知識との違い
公務員の基礎能力(教養)試験は一般知能のほかに「一般知識」という分野からも出題があります。
一般知識は「中学~高校までに勉強してきた科目」のことです。日本史や化学など勉強しましたよね。
一般知能と一般知識の違いは主に次の2つです。
- 科目数
- 重要度
科目数
一般知能は一般知識とくらべて科目数が少ないです。
それぞれの出題科目は次のとおり。
一般知能 | 一般知識 |
---|---|
数的推理 | 政治 |
判断推理 | 経済 |
資料解釈 | 社会 |
文章理解 | 日本史 |
世界史 | |
地理 | |
文学・芸術 | |
思想 | |
数学 | |
物理 | |
化学 | |
生物 | |
地学 |
科目数の違いが1点です。
重要度
出題数のデータを見て分かったと思いますが、出題占有率は70%です。一般知能で満点を取らないと合格は厳しいですね。
それだけ重要ということ!
ここを念頭に置いて対策するようにしましょう。
公務員試験 一般知能の勉強法
一般知能を攻略するための方法を3ステップで解説します。
学習の初期段階では、いきなり「計算をしよう」といっても、解けずに時間だけがかかると思います。
まずは簡単に、速く解くための解法を覚えることが重要です。この作業だけでも70%以上は正答できるようになりますよ。
使う参考書は「2020年 公務員試験 今、買うべきおすすめの参考書|教養試験の決定版!」を参考にしてみてください。
ある程度、解法が分かってきたら、問題集に取り組みましょう。
数的や判断推理は多くの問題にあたるよりも、解法を使いこなせるようになることが必要です。なので同じ問題をひたすら解いて訓練してください。
1と2の繰り返しで点数は取れますが、模試を活用して初見の問題に対応できるようにしておきましょう。
最低でも2回は受験することをおすすめします。
復習の方法などは「公務員試験で60点以上を取るための勉強法|復習がポイントです。」を読んでおきましょう。
公務員試験 一般知能のまとめ
- 一般知能は全体の50~70%を占める
- 数的推理や判断推理は出題数が多い
- 出題パターンをつかむことが大切
どの公務員試験でも出題される問題の解き方は共通しています。
難しい問題が出題されても基礎ができていれば十分対応することができるため、試験によってテキストを買い替える必要はありません。
自分で”これだ!”と決めたテキストを信じて、最後まで頑張ることが大切です。