こんにちは、江本( @emotokomin)です。
本記事では「教養試験で合格点をとるために必要な情報2つ」というテーマで書いていきます。
- 高卒で東京都職員Ⅲ類を受験する人
- 教養試験の傾向や試験科目が知りたい人
- 合格点を取るための勉強方法が知りたい人
「学校に行きながら、働きながら勉強するのって、大変ですよね。」
この記事で解説する「教養試験で合格点をとるために必要な情報2つ」を知れば勉強量を減らしてでも点数を取るテクニックが分かりますよ!
江本
感情論ではなく、データ(根拠)を用いて解説しているため、信頼度は高いはず。勉強に悩んでいる方は必読です。
関連記事:【高卒】公務員試験の勉強法 3つの手順で合格点をとるテクニック
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【高卒】東京都庁3類 教養試験の傾向
勉強をするうえで知っておくべき傾向をまとめています。
傾向①:試験科目
東京都職員三類の教養試験は、「一般知能科目」と「一般知識科目」の2種類で構成されています。
科目ごとの特徴は次のとおり。
一般知能科目
- 1科目あたりの出題数が多い
- 苦手な受験者が多い
計算問題や文章からヒントを読み取って解く問題が出題されます。
科目は次のとおり。
- 数的推理
- 判断推理
- 資料解釈
- 文章理解
関連記事:【まとめ】公務員試験で捨てたら不合格!一般知能の重要性を解説します。
一般知識科目
- 出題される科目数が多い
- 範囲が膨大
高校までに習った科目から出題されます。
科目は次のとおり。
- 社会科学:政治、経済、社会
- 人文科学:日本史、世界史、地理、国語
- 自然科学:物理、化学、生物、地学
関連記事:【まとめ】公務員試験の一般知識を勉強するうえで知っておきたいこと
傾向②:試験時間と問題数
- 試験時間:120分
- 問題数:45問
試験時間は120分で、45問すべてに解答します。
出題数45問の内訳は、「一般知能28問」「一般知識17問」で知能重視型です。
解答方法は5つの選択肢から1つを選んでマークシートに記入。
江本
傾向③:難易度
難易度は高いです。
一般知能の比重が多いことと、倍率が高いから。
一次試験の合格倍率は5.2倍(事務職)で高いです。ちなみに特別区は3.5倍ほど。
傾向④:合格点(ボーラーライン)
合格点は非公表です。
一次の合格倍率と読者に提供してもらったデータから察するに70%前後の正答率は必要!
江本
傾向⑤:過去問
過去5年分の出題傾向を「公務員試験 過去問を手に入れる2つの方法」で公開しています。
勉強の指針をしるために、過去の出題データを知ることは必須です。
ぜひ活用しましょう!

【高卒】東京都庁3類 落ちる勉強法
効果的な勉強をはじめるまえに、絶対にやってはいけない2つの勉強方法を言っておきます。
- 「全科目・範囲」を勉強すること
- 「根拠のない」勉強をすること
この2つをする人は落ちる可能性が高いです!
なぜなら、試験まで勉強時間は限られているから。
ダメな勉強①:全科目・範囲をカバーしようとする
例えば、1科目に50時間を使うとしましょう。
東京都の教養試験は15科目から出題があるので、50(時間)×15(科目)=750時間必要です。
6か月(180日)で間に合わせるなら、1日4時間ほど勉強すれば間に合う計算になります。1年間(365日)であれば2時間ほど。
しかし、学校に行きながら、仕事をしながら2~4時間の勉強時間を毎日確保することって、かなりキツイと思いませんか?また、試験は教養だけじゃないですよね。作文や面接対策もしなくてはいけません。
最近は「面接重視」の傾向にシフトしているから、教養試験で満点を取ったとしても余裕で逆転されますよ。
ダメな勉強②:根拠のない勉強をすること
- 「化学が苦手だから、徹底的に勉強するぞ!」
- 「生物は苦手だから、捨て科目にするぞ!
どちらの考えが合格すると思いますか。
正解は「どちらも不合格」です。
「ええ?全範囲勉強したほうが良いに決まってんじゃんか!」
「苦手なんだから時間をかけても意味ないだろう!」
確かに、全範囲を勉強することは大切ですし、捨て科目を作ることも賛成です。でも、根拠がないですよね。
下記図は化学(過去5年間)の出題分野を一覧にしたものです。
出題範囲がバラバラで、せっかく時間をかけて勉強しても点が取れる可能性って低いですよね。しかも出題数は1問ほど。
1問しか出ない科目に時間をかけても意味があるでしょうか?僕なら9問出る判断推理に時間を使いますよ!
一方、生物の出題範囲がこちら。
5年間で「体液と恒常性」からの出題が80%となっています。
捨て科目にしてもいいけど、ほぼ出ると予測できる部分まで捨てるのは損じゃないですか?
全範囲を勉強すれば50時間かかるけど、1分野なら10時間ほどで終えることができますよ。こういった科目は勉強したほうがいいですね。
- 「化学は出る分野が絞れないし、1問しか出ないから捨てる」
- 「生物は1問しか出ないけど、出る部分が分かるから「そこだけ」勉強する」
こういった根拠(データ)をもとに勉強計画を立てることが効率のよい勉強法です。
特別にデータを公開します!
【高卒】東京都庁3類 効率よく勉強するための情報2つ
東京都職員三類の出題傾向を解禁します。
情報①:科目ごとの出題数
優先して勉強すべき科目は「数的推理」と「判断推理」です。
理由は簡単でして、たくさん出るから。
2科目で全体の30%を占めています。データがこちら。
ここで点数を取らないことには、合格点70点を取ることは難しいですよね。
苦手な人は特に力を入れて勉強するようにしましょう!
全科目の出題数がこちら。
一 般 知 能 |
数的処理 | 数的推理 | 6 |
---|---|---|---|
判断推理 | 9 | ||
資料解釈 | 5 | ||
文章理解 | 現代文 | 4 | |
英文 | 4 | ||
一 般 知 識 |
社会科学 | 政治 | 2 |
経済 | 2 | ||
社会 | 2 | ||
人文科学 | 日本史 | 2 | |
世界史 | 2 | ||
地理 | 2 | ||
国語 | 1 | ||
自然科学 | 物理 | 1 | |
化学 | 1 | ||
生物 | 1 | ||
地学 | 1 |
出題数の多い科目から勉強するようにしましょう!
資料解釈や文章理解は1日1問をコツコツ続けることがポイントです。1日に数時間もかける科目じゃありません!
情報②:出る分野を知って、無駄を捨てる
先ほど、言った通りです。
もし、僕が生物を勉強するなら「体液と恒常性」に絞って勉強しますし、化学は捨て科目にします。
なぜなら、出題される部分が分かっているから。根拠を下記に示します。
見てのとおり、生物の出題は「体液と恒常性」が5年間で80%ですね。
「全範囲を勉強しても1問」「分野を絞っても1問」同じ1問なら後者の勉強をしたほうが効果的。
傾向を知って勉強することで無駄なことをしなくてよくなるわけです!
他の全科目データを「【過去問データ】東京都職員Ⅲ類 教養試験で勉強する科目、捨てる科目」で公開しています。
勉強の指針を決めることができるので、活用してくださいね。
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使える時間は同じ、でも使い方は自由
東京都職員三類の勉強方法をまとめていました。
- 1科目50時間×15科目=750時間
- 1科目25時間×10科目=250時間
どちらで合格しますか?
要領を知って、勉強するだけで負担を減らして合格点を取る勉強ができるようになります。
どの受験者も使える時間は同じです。でも、どう使うかは人それぞれ。
繰り返しになりますが、今の試験は「面接重視」です。
筆記だけに時間をかけても最終合格はできませんよ。そこを理解して勉強するようにしましょうね。
まずは出題傾向の把握を急いでしましょう!